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スタッフの日常

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ほっこりあたたかい「あたりのキッチン(3)」 | 白乃雪

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ほっこりあたたかい「あたりのキッチン(3)」 | 白乃雪

連載の雑誌は実は読んだ事ないのです。
レコードやCDもジャケ買いとかあると思いますが、僕はマンガもジャケ買いです。
最初、この1巻が出た時もジャケ買いをしました。

コミュ障の主人公の清美さんが、大学進学を機に昔住んでいた街に戻って
思い出の店「阿吽」でアルバイトをする事が出来、
接客には慣れない中、また自身の絶対的な味覚でいちど食べた料理はレシピまで解読できる特技もあわさって、店のご主人や息子、周囲のやさしさでじわじわと溶け込んでいく。
そんなお話です。

僕はクッキングパパを長年愛読しているのですが、ここ数年は料理のマンガが多いですよね。
何種類かは読んでいるのですが、これほど料理そのものに真摯な漫画は無いと思います。
レシピもドイツ在住ながら、ご自身でもまたお料理上手だというお母様にも支えられて
しっかりと作りながら、お話もハートウォームに仕上がっています。

清美さんはコミュ障だけど、人を思いやる心があって
人のために考えられる人。それを料理を通じても表現できる。
それを分かるからこそ、「阿吽」の中の人も今回登場するおばさんも
清美さんに優しく寄り添って、しっかり彼女の声を受け止めている。
そして否定はしない。

否定って、コミュ障にとっては、細かい一つの事の否定でも
それをうまく判別できないんですよね。
自分自身の否定に直結してしまう。
だからこそ一回受けとめてあげる事って、すごく大事だと思う。
このマンガが温かいのは、そういう受け止められる人たちがいっぱいいるからだと思いますね。

読んでいてほっこりするマンガです。

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